青い糸と短冊のついたガラスの風鈴が風に揺れている

七十二候のひとつ、「温風至(あつかぜいたる)」——熱い風が吹き始める時期のこと。7月の上旬、小暑の初候にあたる。

梅子黃のときにも書いたけれど、たった五日ほどの移ろいに名前をつけるこの暦が、私は好きだ。気に入った候に出会ったら、こうして時々書いていこうと思う。


風が変わる瞬間

梅雨のじめっとした空気のなかに、ある日ふっと熱い風が混ざる。「あ、夏が来る」と体が先に気づく、あの瞬間のことを、昔の人はちゃんと名前にしていた。

今年は、蝉が初めて鳴いて、エアコンなしでは眠れなくなって。暦より少し先に、体のほうが夏に切り替わりはじめている。


この時期の暮らし

冷蔵庫に冷たいお茶を常備して、素麺を見つけると買っておく。コーヒーゼリーも作り置きした。

そして今年初めて、ビシソワーズを濃いめに作って、牛乳で薄めながら何回かに分けていただいた。長ネギとじゃがいもで作るビシソワーズは、タサン志麻さんのYouTubeのレシピ通りに。志麻さんのレシピは簡単で、本当に美味しくて、大好きなコンテンツだ。

毎年、同じことが起こる。暮らすってそういうこと。


暦と生きること

七夕にトキメクほど、うぶじゃない(笑)。それでも、短冊にはしゃぐ子どもたちの姿を見ると、ちょっと立ち止まってしまう。

夏が始まる。